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10000HIT感謝企画で一番になった光孝天皇の歌です。

皆さんへの感謝の気持ちを込めて、転載・持ち帰りフリー画像とさせていただきます。

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2006.10.6.に、イラストを描き直しました。
新イラスト使用素材は、袍は「宵居の物語」様、袴は自作です。描き直したものも、前のものと同様に転載・持ち帰りフリー画像です。

小倉百人一首第十五番   光孝天皇

「仁和のみかど、みこにおはしましける時に、人に若菜たまひける御うた」

君がため 春の野に出でて若菜つむ 我が衣手に雪は降りつつ『古今集・春・22』

【通釈】「光孝天皇がまだ親王でいらっしゃった時に、人に若菜をお贈りになった時の歌」
あなたのために、早春の春の野に出て、若菜を摘んでいる私の袖に、雪が次々に降りかかってきます。
【語句】
「若菜」:現在、「春の七草」と呼ばれる「せり・なずな・すずな・すずしろ・ほとけのざ・はこべ・ごぎょう」などの春になって萌え出た食用・薬用の草の総称。若菜入りの吸い物を食すと、万病を防ぐと言われていた。宮中でも、正月の最初の子(ね)の日に、野に出て若菜を摘む行事が催されていた。
「衣手」:袖または袂を意味する歌語。

【解説】
詞書によると、光孝天皇が即位前に詠まれたものです。若菜を贈られた人は、男性か女性かはっきりしません。けれども、相手の健康を祈るという濃やかな愛情にあふれた、優しい調べの歌です。この歌を贈られた人は幸せな気持ちになった事でしょう。
【参考歌】

「万葉集」巻七 柿本朝臣人麻呂之歌集出   

「君がため浮沼(うきぬ)の池に菱つむと我が染めし袖ぬれにけるかも」

「万葉集」巻十  「君がため山田の沢にゑぐつむと雪げの水に裳の裾ぬれぬ」


【略歴】
<基本データ>
*平安時代初期の天皇 *生没年:天長七(830)~仁和三(887)年 *通称:仁和の帝、小松の帝 *諱:時康 *父:仁明天皇 *母:贈太政大臣 藤原総継(ふさつぐ)女、沢子(たくし) *従兄弟:藤原基経

詳しい伝記はこちらをクリック。

【装束について】この頃は唐風文化全盛時代で、かつ遣唐使も廃止されていないので、唐風の袍で良いと思ったので、「風俗博物館」の「平安朝初期文官朝服」をもとに描きました。

参考:千人万首「光孝天皇」、保坂弘司 訳「大鏡 全現代語訳」(講談社学術文庫)、「田辺聖子の小倉百人一首(上)」角川文庫、広島大学附属福山中・高等学校編著「万葉植物物語」中国新聞社、吉田兼好「徒然草」講談社文庫


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